無気力王子とじれ甘同居。
ん?
一枚の洗濯物に思わず手が止まってしまう。
これって…。
「…ひっ!」
これってこれって…。
はっ!!!そうだ!!!
目の前に見えてる男性ものの下着を見て、思い出す。
そうだった!私、松下くんと住んでるんだ!
あっぶな〜。
いつもみたいに大貴に送ってもらっちゃってたよ…。
もし松下くんが部屋に入っていくとこなんて見られてたら…危ない危ない。
私は、ふーと呼吸を整えてから少し緊張しながら洗濯物を取り込んだ。
ちょっとドキドキしかけて、私は今日のお昼休みの松下くんのセリフを思い出す。
『親戚のおばさん』
すると、みるみるうちにドキドキよりもイライラしてきて────。
ふんっ、松下くんのバカ!
私の「男子の下着」というワードにドキドキしてた感情は完全に消えてしまった。