涙が落ちたあの日から


匡は、全てを教えようとしてくれてた。


お母さんと私を、仲直りさせようとしてくれてたんだね。




いつも、いつも、いろんなことから私を守ってくれて、気付かせようとしてくれてた……。









匡――――。







匡も私と同じ思いを持ち続けてきたのに……。






"大金持ちの息子じゃない! まるで私と同じみたいな言い方して、私をバカにしてたんじゃない!"








私……匡にあんなこと言って――――。





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