エリート上司の過保護な独占愛
「え?」

 聞き返してみたが答えはなく、代わりに大迫が足をとめて紗衣を見つめる。

「俺頑張るから。紗衣ちゃんも一緒に頑張ろう!」

「あ、はい」

 もちろんプロジェクトのメンバーとして、出来る限りのことはするつもりだ。

「ありがとう! 俺のために。あ、これもう俺が全部運ぶから」

 大迫は持っていバインダーを取り上げ、さっさと資料室に行ってしまう。浮足立って見えるのは、気のせいだろう
か。

「〝俺のために〟ってどういうことだろう?」

 紗衣は最後まで大迫の言葉の意味がわからず、首をひねりながら踵を返しデスクに戻ったのだった。
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