御曹司の蜜愛は溺れるほど甘い~どうしても、恋だと知りたくない。~

組み合わせは鶴田とゆず、鳥飼と早穂子になった。

どう考えてもアクティブな見た目の向こうコンビの方が強そうだったが、いざゲームを始めてみれば、鳥飼がゲームをリードしていた。

早穂子は運動神経はどちらかというといまいちなのだが、彼のフォローのおかげでそれなりにラリーが続き、ゲームは非常に盛り上がった。

バドミントンで遊んだ後は、湖沿いのカフェレストランへと移動する。

自販機でジュースを買い、外のテーブルに座って湖を眺めながら喉を潤した。
さわやかな風が湖から吹き抜けてくるのを、早穂子は全身で受け止める。

(風、気持ちいいな……)

最初はダブルデートと言われて身構えてしまったが、これも立派な気分転換になっているようだ。

「鳥飼君、めちゃくちゃ動けるね!」
「鳥飼はテニスでインターハイ出てるから。マジで」

ゆずの問いに、鶴田がニコニコしながら代わりに答える。

「インターハイ? すごいのね」

早穂子は目をぱちくりさせながら、隣の鳥飼に視線を向けた。
どちらかというと文系っぽい雰囲気なのだが、意外にも体育会系らしい。

「今はもう趣味だよ」

鳥飼はそう言って、穏やかに微笑んだ。
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