御曹司の蜜愛は溺れるほど甘い~どうしても、恋だと知りたくない。~

「やな生活習慣だな」
「私もそう思う。あまり健康的ではないよね」
「でもまぁ、しかたないよな。そういう性分なら」
「うん……そうね」

性分、しかたないという言葉に、早穂子は笑っていた。

鳥飼の雰囲気だろうか。

『しかたない』と言う彼はどこかひょうひょうとしていて、軽やかで――。

姿はまったく似てはいないのだけれど、どこか始を思い出させた。

(私が始さんのことを好きで、いつも思い悩んじゃうのは、もう仕方ないことなんだな……)

だったらこれを受け入れるしかないのだろう。

早穂子の中で、今までのような諦めに似た感情ではない、覚悟が決まった気がした。
見上げた空は目に痛いほど青かった。



一時間ほどおしゃべりをした後、戻ろうかという話になった。そこでぴこん、とスマホがメッセージを受信する。手に取ってみると、ゆずからで『つきあうことになった!!!!やった!!!』とある。

「え!」
「どうしたの」

声を上げた早穂子に向かって、鳥飼が軽く首をかしげる。

「ゆずたち……付き合うことになったって……」
「ええ!?」

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