御曹司の蜜愛は溺れるほど甘い~どうしても、恋だと知りたくない。~
「ん……っ」
カタチを確かめるように滑る、始の指に全身が震える。
思わず背中をのけぞらせると、始は目に強い欲望の光を宿らせながら、かすれた声でつぶやく。
「俺、君の長くてきれいな髪が、本当に好きだ……。いや、もちろん唇も……好きだけどね……」
いつものふざけた口調でささやきながら、すぐに覆いかぶさるように口づける。
始から放たれる熱が、早穂子の意識を遠くに押しやっていく。
何度も方向を変えながら唇を重ね、それから舌が差し込まれ、絡み合う。
(息が止まりそう……)
その合間、熱い吐息を交えながら、始はささやく。
「サホちゃん……気持ちいい? 俺は、頭が変になりそうなくらい、気持ちいい……」
普段は決して見せない、獰猛な男の目で見下ろす始の視線に、ぞくぞくする。
「待って、あっ……」
自分のウエストをつかむ始の手を、なんとか外そうともがいたが、
「無理、待てない……もっとしたい……」
いくら彼の手の甲をひっかいても、ビクともしなかった。