美体
第四章~不思議なイケメン~
 私はイケメン達に囲まれて一週間がたった。いつも通りに日々がすぎていった。
 しかし、最近、執事の三人がなにやら夜になると、こそこそと話をしている。今日、私はハル聞こうと思った。

「おはようございます、お嬢様。」
ハルが私の病室の入ってきた。

「お、おはよう」
私は本当にお嬢様だったのかとたまに思う。なぜなら、なんだかお嬢様と呼ばれるとぎこちないからである。

「お嬢様、どうかしましたか?」
とハルに言われて、我に返った。

「あの…聞きたいことがあるんだけど…」

「なんですか?」

私は少し緊張して、
「毎日、夜何を話しているの?それに…私は本当にお嬢様なの?」
と聞くと

ハルは笑いながら、
「アハハハ…何を言い出すと思ったら、そんなことですか…さほ様はお嬢様ですよ。それに、私達が夜話していることは今後のお嬢様のことですよ…そんなに心配なさらないで下さい‼」
笑い過ぎたのか、ハルは一息ついて
「フゥ…あと、二日ほどで退院です。もう少し頑張って下さいね‼」

私はハルの言葉を聞き、考えすぎかと思いながら
「わざわざありがとう。」
とお礼を言った。

 ハルは私にお辞儀をして、病室を出ていった。
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