秘密の陰陽師 【肆】上




「ん〜どうしてだろ?
朝起きた時から身体が暑いんだよね」




「熱でもあるのか?」




葵の額に手を当てたが熱があるようには感じない。




「なんて言うかね、胸のあたりがすごく暑いの」




そう言いながら胸に手を当てる葵。




ドクっ--




心臓が嫌な音を立てる。




昨日の記憶が蘇ってくる。




青く光っていた葵の心臓。




まさか…な、そんなわけないよな…




一気に不安の波が押し寄せてくる




どうしようもない不安に押しつぶされそうになりながら気づけば化学準備室の前だった





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