秘密の陰陽師 【肆】上
「まあそのことを今から話すからとりあえず聞いてくれ。」
柊はそう言って、何かの資料を見ながら話し出した。
「昨日帰ってからアメリカに行って少し調べてきた。やはり、昨日校長室に届いたあの粉はセアロマに間違いない。」
その言葉に俺たち全員が息を飲む
そして柊が続ける
「正式名称は"searoma aruto next 3''と言うものだ。
アメリカにある世界最大の陰陽師組織、DARKSが開発に成功したらしい。
その人達があの粉をセアロマと呼んでいるそうだ。しておそらくこれはアメリカの国家機密だ。」
ちょっと待ってくれ…なんだよアメリカって
なんだよ…国家機密って。
DARKSなんて本でしか見たことも聞いたこともない組織だ。
今起こっていることはそんなに大きなことなのか…?
柊の言葉に戸惑いが隠せない
拓海と葵は目を見開き固まってしまっている