Sweet Love
「いいよ。四人で食べようか」
彼は和らいだ顔を維持させたまま、すぐに頷いてくれた。了承を得ることができて、内心でホッとする。
「あ、ありがとう」
「…それより、食べたら?」
萩原くんが、キャラメルを握り締めているわたしの手元を指差す。
「あ、うん…」
わたしは包みを開き、それを口の中へ放り込んだ。強くて甘いキャラメルの味が深みを増して、口の中で溶け合う。
「キャラメル柔らかくなってる…」
「だって石田さっき、…握ってたじゃん」
「うっ…」
それはそうなんだけれども。
でも変に思われたりしないか心配だったけれど、誘って良かったかも知れない。誘ったら萩原くん嬉しそうだったし、ちゃんと言えて良かった。
それからはわたしの緊張も徐々に解けていき、萩原くんとの会話も弾んだ。今までにないくらい沢山の会話を交わした。彼と歓談している間、バスはいつの間にか現地に到着していた。
彼は和らいだ顔を維持させたまま、すぐに頷いてくれた。了承を得ることができて、内心でホッとする。
「あ、ありがとう」
「…それより、食べたら?」
萩原くんが、キャラメルを握り締めているわたしの手元を指差す。
「あ、うん…」
わたしは包みを開き、それを口の中へ放り込んだ。強くて甘いキャラメルの味が深みを増して、口の中で溶け合う。
「キャラメル柔らかくなってる…」
「だって石田さっき、…握ってたじゃん」
「うっ…」
それはそうなんだけれども。
でも変に思われたりしないか心配だったけれど、誘って良かったかも知れない。誘ったら萩原くん嬉しそうだったし、ちゃんと言えて良かった。
それからはわたしの緊張も徐々に解けていき、萩原くんとの会話も弾んだ。今までにないくらい沢山の会話を交わした。彼と歓談している間、バスはいつの間にか現地に到着していた。