最低男子
「今日、お前1人?」
『そう、あと少しで妹が帰ってくるけど』
「あっ、そう」
と、
自分から聞いたくせに興味なさそうだった。
興味がないなら、聞かないでよ!
そう心の中でつぶやいた。
そういうところは相変わらず変わっていない。
何も変わってなくて、逆に安心するけど…
真面目に答えている身にもなってほしい。
だいぶ、イラッとするけど陸だから諦めも早かった。
陸が私の膝を枕代わりにしてるから、動きたくても動けない。
一方で陸は、
呑気に携帯を触ってくつろいでいた。
私が膝枕してほしいくらいだけど…
甘えん坊の陸も新鮮で可愛くて好きだった。