最低男子




「今日、お前1人?」

『そう、あと少しで妹が帰ってくるけど』

「あっ、そう」




と、

自分から聞いたくせに興味なさそうだった。






興味がないなら、聞かないでよ!

そう心の中でつぶやいた。





そういうところは相変わらず変わっていない。


何も変わってなくて、逆に安心するけど…

真面目に答えている身にもなってほしい。





だいぶ、イラッとするけど陸だから諦めも早かった。






陸が私の膝を枕代わりにしてるから、動きたくても動けない。


一方で陸は、

呑気に携帯を触ってくつろいでいた。




私が膝枕してほしいくらいだけど…

甘えん坊の陸も新鮮で可愛くて好きだった。





< 190 / 370 >

この作品をシェア

pagetop