最低男子
今日も陸と一緒にいたかったけど…大地のことを片付けるために地元に帰ってきた。
陸に会えないのは寂しい。
心細いけど、またすぐに会えるから頑張ろう。
それにしても、なぜ私はこんなに陸が好きなんだろう…
あんなに、
酷い事を言われて…酷い事をされたのに…
私って、Mなのかな。
大地と付き合い始めてからはあまり連絡を取っていなかった美那と陵のグループメッセージで、
『話したいことがあるから会いたい』
と、
送って会いたいことを伝えた。
「いいよぉ!」
「今、陵の家にいるから来て」
と、
言う事で、自転車を全速力で漕いで15分。
陵の家に着き、さっそくお邪魔をした。
「久しぶりじゃん。紗菜!順調?」
『大地の事で、話したいことがあって…来たんだけど、』
「うん」
「何?」
『こっちに帰ってきた当初は思い出したくなくて、内緒にしてたんだけど…大地と付き合う前に付き合ってた人がいたの。別れて、こっちに帰ってきたんだけど…』
美那と陵には、この際隠さずに話そうと思い、話すことにした。