浅葱の贖罪
「近藤局長。沖田はどこにいるのですか?」


一階にいる浪士はほとんどが、土方隊の者により、捕縛された。

だが、私達は、二階の存在を忘れていたのだ。

私は顔から、血の気がスゥーッと消えていくのが分かった。

そして、喉から声を絞りだした。

「総司は、二階にいる。」

私に総司の居場所を尋ねた斎藤は、二階へ駆け出した。

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