浅葱の贖罪
総司の声が聞こえた。

一瞬、幻かと思ったが、やはり、新選組きっての剣の遣い手は、未だ死なない運命らしい。

「そ、総司?大事ないのか?」

斎藤くんも驚いたようで、総司に声をかけていた。

「部屋の中が熱く、全て斬り終わった後で倒れこんでしまいましたが、しばらく横になっていると、多少体力が回復しました。」


総司は溌剌と、どこかスッキリとした顔でそう言った。









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