ひとりぼっちの夜は、君と明日を探しにいく

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慌ただしかった週末が終わって、また新たな１週間がはじまった。学校は相変わらず騒がしくて私と詩月の噂もまだ消えてない。

付き合ってるんじゃないかとか、家に行ってるならそういう関係なんじゃないかとか噂は日に日に大きくなっていくけれど、私たちはあまり気にしていない。

むしろ色恋沙汰でこんなにお祭りごとになるなんて、なんて平和な話題なんだろうって思えちゃう。


「なんかさ……相談用紙少なくなったね」

そして今日は水曜日。

いつもなら各教室に置かれた投稿ボックスにはたくさんの紙が入っていて、それを全部まとめるとかなりの量だったはず。

それなのに今日の紙は見るからに激減していて、これも私との噂のせいだろう。

「うーん。でもこれで選びやすくなったっていうか……ほら、それでも相談用紙を書いてくれるってことは真剣な悩みってことじゃん？」

今まで紙を書きまくってた大半の人は詩月のファンだろうし、芸能人でもないのに恋の噂でここまで影響するんだって考えたらイケメンも大変そうだ。