【続】清華魔法学園〜未来選択編〜











「う、うん……」








私は小さく楓おばあちゃんの腕の中で返事をした。






懐かしい温もりの中で。



家族との再会を喜ぶように。








「お前の守った世界を壊し、こんな風に世界を無茶苦茶にした元凶の奴がいる」








私たちの様子を横目にアルバーロ様がいきなりポツリとそう呟く。







………私の守った世界を壊し、無茶苦茶にした?







確かにこの世界はおかしい。



私の知っている世界じゃない。





敵対していたアルバーロ様と理事長が一緒にいるのもおかしいし、そもそも私が世界最強の魔法使いだって言うのも笑える。






だって私は一般ピーポーだったはず。






それでも…………







「お、大げさじゃないですか?せ、世界を壊した……とか。この世界はただ、私の魔法で変わって、私が目覚めただけの世界とかじゃ……」






「さっきユリウスが言っていたと思うがお前はもう数年間も眠り続けている。少なくとも清華魔法学園を卒業する歳はとっくに超えているんだ、紗久は」







「………っ」








思った疑問を口にすればアルバーロ様にその疑問をバッサリと切られた。







じゃあ私はあれから何年眠っていたというの?












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