【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
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清華魔法学園の地下。
最新の医療技術に囲まれて。
今日も紗久は透明なカプセルの中で美しくも静かに眠っていた。
英雄になってしまったあの日から月日は10年、眠る姿からでも充分美しい女性に成長していることが分かる。
俺は目覚めて、動いて、たくさん笑っている紗久が見たいんだ。
カチャンッ
カプセルを開けて紗久からこの世界で唯一残った魔法石、楓おばあちゃんの魔法石を取る。
この世界でたった一つの魔法を使える原動力。
何故か消えることなく、紗久の胸元に残った魔法石。
「ごめんな、紗久」
この世界はお前が命をかけて守った世界。
大切でかけがえのない世界。
だけど……。
俺からしてみれば俺から紗久を奪った世界だ。
そんな残酷な世界は俺が壊してやる。