【続】清華魔法学園〜未来選択編〜
「………っ」
自分の言葉に息を呑む。
何だ、これ。
厳重に完備された医療システムに囲まれて。
カプセルのような透明なものに入れられて美しく眠り続ける紗久。
何日も、何ヶ月も、何年も。
見慣れたくなかったが、見慣れてしまった光景。
紗久は確かに俺の目の前で生きているのに。
何で俺の記憶にこんなにも鮮明に目を覚まさない紗久がいるんだ?
「紗久はあの時、深い深い眠りについたはずだよ。そして目を覚まさなかった。怜桜も気づいてるんでしょ?」
悠が珍しく真剣な顔で真実を告げる。