ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

席についてしばらく待っていたけど、一向に話が始まらない。


しびれを切らして私から切り出した。


「で、何の話?」

「うん、あのね……」


真衣は俯いて、歯切れが悪い。


日頃、人の目を見て話す真衣にしてはこれまた珍しい。


時間がかかりそうだな……と私はホットココアを飲んだ。



ココアが半分まで減った頃、真衣はようやく口を開いた。


「あのね、一昨日見たの」

「何を」

「金髪の男子が茜の家から出てくるところ」


その言葉を聞いた瞬間、ココアが気管に入ってしまい私は激しくむせた。

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