ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー

何をどう頑張ればいいのか謎のままなのに、私はそう締めくくって電話を切った。


そのままベッドで横になる。


心が荒れていた。そんな自分が嫌だった。もう何も考えたくない。


横向きにお腹を丸めて、私は目をつむった。


        ☆


落ち着かない土曜日を過ごし、日曜日の朝を迎えた。


起きて1階に下りると、お父さんは今日もリビングでノートパソコンを開いていた。


……本当にいる。


朝はいつも私が起きるより早く出社していて、

日曜日だろうと、こうして家にいることはとても珍しい。

< 188 / 445 >

この作品をシェア

pagetop