ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
何をどう頑張ればいいのか謎のままなのに、私はそう締めくくって電話を切った。
そのままベッドで横になる。
心が荒れていた。そんな自分が嫌だった。もう何も考えたくない。
横向きにお腹を丸めて、私は目をつむった。
☆
落ち着かない土曜日を過ごし、日曜日の朝を迎えた。
起きて1階に下りると、お父さんは今日もリビングでノートパソコンを開いていた。
……本当にいる。
朝はいつも私が起きるより早く出社していて、
日曜日だろうと、こうして家にいることはとても珍しい。