ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
崇さんは冷凍庫に白米があるのを確認してから、ほうれん草をゆで上げた。
お出汁とお醤油や砂糖などを合わせて、ほうれん草を浸す。
ほうれん草を湯がいている間もごぼうを切ったり、手際よく作業をしていたので、感心する。
彼はさらにお出汁の一部を取り分けると、
残ったお出汁を再び火にかけ、水で戻しておいたわかめを入れた。
「豆腐をサイコロみたいに切って入れてくれ」
ぼーっと見ていた私は、その言葉で慌てて豆腐を手に取った。
「あれ、開かない!」
豆腐の蓋のフィルムが外れない。
「貸してみな」
豆腐を受け取ろうと崇さんが真横に立ち、ドキンとした。