ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
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いつの間にか眠っていたようで、ノックの音で目を覚ました。
ノックが何度か続くうち、ぼーっとした頭がクリアになっていく。
そうだ、崇さん……!
勢いよく起き上がると、扉を開けた。
「すみません、寝てました」
「あ、起こしたか。悪かったな」
「いいえ。それで?」
私はぼさぼさになっているであろう髪の毛を手櫛で整えながら、彼を見た。
崇さんが働いてくれている間、悠長に寝てしまうなんて不覚だ。
「作り置きが終わったからお暇しようと思って」
「ああ、できたんですね。遅くまでありがとうございます」