ヒトツボシ ーヤンキー家政夫と美味しい食事ー
私は話を打ち切るように立ち上がった。
「ああ、そうだな……」
「私が手伝うと返って時間がかかっちゃうので、作り置きは崇さんにお任せしますね」
続けて立ち上がる崇さんを横目に、二人分の湯飲みをキッチンへ置きに行くと、
私は一人で2階にある自室へ戻った。
何をするでもなく、ベッドにごろんと寝転がる。
「はあー」
無意識にため息が出る。
私と崇さん。
家族が家事をしてくれないのはどちらも同じなのに、どうしてこんなに対照的なんだろう。
家事ができない私と、家事のエキスパートな崇さん。
私は人任せにしすぎなんだろうか。甘やかされすぎなんだろうか。
「お父さんに甘やかされた記憶なんてないと思ってたのに……」