君がいなくなって
「あ、ホントだ」

そーちゃんと私の顔を交互に見て、笑った。

「もうすぐなんだよね〜」

祥太郎くんは待ちきれない様子でお腹を撫でる。

やがて。

そのまま、ウトウトし始めた祥太郎くん。

手が止まり、一点を見つめて。

「祥太郎?」

そーちゃんも異変に気がついた。

「大丈夫?」

私が声をかけた時。




祥太郎くんの目が一瞬閉じたかと思うと。



瞳だけを私の方へ向けた。



『真由…ちゃん』
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