君がいなくなって
『ホント、ごめん。
ごめんね、真由ちゃん、そーちゃん』



祥太郎くんはまた瞳を閉じた。



『どうか、二人で力を合わせて、後はよろしく…』

声が小さくなる。



「拓海くん!!」

私は思わず叫んだ。



祥太郎くんの目が再び開いた。



『真由ちゃん、僕は幸せだったよ。
君はこれからうんと幸せになって…』

またその目が閉じられかけた。




『そーちゃんなら、僕よりずっといいお父さんになるから…』

口が苦しそうに歪む。



『いつまでも見守っているからね…』
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