君から最後の恋文 〜love-letter~
「どうした?」
俺は立ち上がって恋文に近付く。
「……櫻ちゃんっ」
恋文は涙を零しながら俺に抱きついた。
「…っ、…恋文?」
ここ、教室なんだけど………
クラスの奴らはそんな俺らを見て騒ぎ出す。
そんなことはどうでもいい。
今は…
「恋文?……どうした?」
なんかあった?
「櫻ちゃんっ、櫻ちゃん!」
泣きながら、俺の名前を何度も呼ぶ恋文。
「うん、ここにいるよ」
ぎゅっと恋文を抱きしめて耳元で囁く。