メガネ男子と恋する乙女♡

薄暗い廊下は少し怖くて早歩きで
カバンを取りに行く。



先生に送ってもらうなんて申し訳ないけど、
もし行かなかったら後が怖い…。



私は先生が待っている職員駐車場へ向かう。
先生は車に寄り掛かり煙草を吸っていた。



「…ん、ちゃんと来たな。」



「あの、本当にいいんですか?」



「本人がいいって言ってるんだ。
お前は黙って送られろ。」



「じゃあ、遠慮なく…。」



車に乗ると、甘い匂いがふんわり香る。



エンジン音が聞こえてから
しばらくして軽快なジャズが流れ出す。



わ…なんか大人の男の人の車って感じ。
お父さんの車とは大違い。



私が緊張して下を向いていると、
ちょうど赤信号で車が止まり、
先生が顔を近づけてくる。

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