旦那様は甘くて意地悪
あれから一ヶ月が経ち、少しマンションの生活には慣れてはきたけど、直樹さんにはまだ慣れないと言うか、ドキドキさせられっぱなしで困っている。
寝る前は必ずキスをして抱きしめて寝る。
これは当たり前になっていた。
でも最近は後から抱きしめられたり、スキンシップが多くなってきた。
私だけドキドキして、そんな私の反応を楽しんでいるようにも感じる。
でも直樹さんは私に一目惚れをして、更に一度だけ会って話したと言っていたけれど、私は思い出せないでいた。
「直樹さん」
「ん?俺を好きになった?」
そう言って距離を縮めてくる。
「顔真っ赤」
「ふざけないで下さい。あの、どうしても分からないことがあって……」
「何?」
「私と会って一度だけ話したことがあると言ってましたけど、それはいつですか?」
「そうだな……円が俺にキスしてくれたら教えてあげる」
「意地悪」
「じゃあもっと意地悪していい?」
「えっ?」
そう言ったとたんに私はソファーに押し倒されてキスをされた。
でもいつもと違うキスに驚きを隠せない。
「っん」
唇を割って差し込まれた舌が、私の口内を激しく動く。
初めての事についていくのがやっとだった。