花の色は 移りにけりな いたづらに
「教授、ごめんなさい、今日は気分が優れないのでお引き取りいただけますか…?」
教授がこちらに向かって伸ばした手に気づかないふりをして、背を向けたまま声をかけた。
「…そうか、仕方がないね。また後日、食事でもしよう。最近は忙しくて一緒に過ごしていなかったからね」
白々しい…
「ええ、また…」
なし崩しのようにして始まったこの関係。
私の『色』はくすんでいる。
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