花の色は 移りにけりな いたづらに
『…格?』
『うむ…
御堂は室町という時代から続いている華道の名家
我が都築家は江戸から続く日本舞踊家
歴史の重みが違いすぎるのだよ』
歴史…?
そんなもののために僕は桜芳ちゃんと結婚できないの…?
俺はこの時に家を…歴史を呪った。
そしてそんなことを言う源じいから必ず桜芳を奪い取ると心に火をともした。
『…それでも桜芳が欲しいというのならば、周りを納得させるだけの度量と器量をもった男になりなさい
桜芳の縁談は桜芳が二十歳の誕生日に動き出す予定じゃ
15年、15年後に結果は出るであろう』
『…わかりました
源じい、僕は必ず桜芳ちゃんを奪いに参ります!』
『はっはっは~!
歴史が動くのを楽しみにしておるぞ、暁坊!』