若年性アルツハイマー…。〜消えゆくキミとのおもいで〜
その置かれた手の方をみると…
「おい愛理っ!」
「へっ!?英知!」
アタシがそんなマヌケな声を上げると、英知は呆れた顔でアタシを見た。
だってしょうがないじゃん。
今まで英知の話ししてたんだから…驚くのは当たり前でしょ?
「な、なによ…?」
「今日、時間ある?」
「え……?」
「放課後、買い物付き合ってほしいんだけど…。」
少し顔を赤くして、手でせっかく整えられた茶色の髪をくしゃくしゃと乱す英知。