君のひだり
私がアクセサリーを見ながら待っていると、


「詩織!これ。」


そう言って小さな箱を差し出す。


「え?何これ。」


「開けてみて。」


ピンクのリボンを解くと中に星のロケットペンダントが入っていた。

「これ、私に?」


「うん。詩織に受け取って欲しい。後ろ向いて、付けてあげるから。」


私の後ろに立つと髪を分けてネックレスを付けてくれた。

< 108 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop