君のひだり
「綺麗。ありがとう、蒼瀬。」


「うん。似合ってるよ。」


そう言って笑う蒼瀬。


私の首元で光る星は空の星より綺麗に見えた。


私達はいつものように手を繋いで帰る。


「蒼瀬、私、明日駅まで行くね。」


「うん。分かった。じゃあ、また明日ね。」


「うん。また明日。」


そう言ってそれぞれ歩き出す。

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