君のひだり
「ありがとう。はい、これ。ジンジャーエール。」
「うん。ありがとう。」
「あっ、蒼瀬じゃん!」
ジンジャーエールを受け取ると後ろから蒼瀬を呼ぶ声がした。
「え?樹!?なんでいるの。」
蒼瀬は嫌そうな顔をしながら、樹っていう人に話した。
「そんなに嫌そうな顔すんなよ!てか、この女の子だれ?」
「あっ、詩織です。蒼瀬とは席が隣で、」
「あぁーーーー!詩織ちゃん!」
何なんだろうか、この人は。
人が話してる時に大声出したり、急に叫びだしたりして。
「ごめんごめん。詩織ちゃんまで嫌そうな顔しないで!そっか、詩織ちゃん誘うためかー。」
「えっと、どういうこと?」
「実は今日の試合蒼瀬と一緒に行くはずだったんだけど急に1人で行けとか言い出してさー。誰と行くが聞いても答えてくれなくて。でも、詩織ちゃんだったんだな。」