君のひだり
半分ひねくれたて言ったのが面白かったのか蒼瀬は笑いながら私の頭を撫でた。


「了解。じゃ、買ってくる。」


「うん。」


頭をぽんぽんってされた所が熱い。


あっ、私が右側に座らないと通るとき邪魔になるよね。


そう思って蒼瀬のリュックを移動した。


10分くらいして蒼瀬が戻って来た。


両手いっぱいに食べ物を抱えて。


「こんなにたくさん!?食べれるの?」


「もちろん!あっ、詩織席代わって。」


「え?左側じゃダメなの?」


どっちも変わらないじゃんと蒼瀬に言うと、


「こっちの方がよく見えるから。」


そうかなと思ったけど、私はどっちでもいいから交換した。

< 15 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop