黒桜~サヨナラの前に~


「………やっぱり、四王だったんだね。」



瑠璃南が突然喋り出す。



やっぱり?コイツとはまともに喋って無いのに。



「……瑠璃南?どういうことだ?」



「……グスッ、あのねぇ、信じて、もらえないかもしれない、んだけど……ウッ、四王って言われて、脅されてた、の……っ」



「……はぁ?」



あたしが反応するよりも先にみぃが反応する。



その顔は瑠璃南の話を信じていない、イラついている顔。



「なんだよそれ。……ふざけんじゃねぇぞ、てめぇ!!」



剣磨がぶちギレた。ぶちギレたいのはこっちなのに。



後ね、そんなこと言われても困る。あたしは瑠璃南とあんまり関わっても居ないって言うのに。



それに何に利用させるかも分からないのに、なんでコイツなんかに四王なんて言わなきゃならないの。

< 160 / 196 >

この作品をシェア

pagetop