黒桜~サヨナラの前に~
「………やっぱり、四王だったんだね。」
瑠璃南が突然喋り出す。
やっぱり?コイツとはまともに喋って無いのに。
「……瑠璃南?どういうことだ?」
「……グスッ、あのねぇ、信じて、もらえないかもしれない、んだけど……ウッ、四王って言われて、脅されてた、の……っ」
「……はぁ?」
あたしが反応するよりも先にみぃが反応する。
その顔は瑠璃南の話を信じていない、イラついている顔。
「なんだよそれ。……ふざけんじゃねぇぞ、てめぇ!!」
剣磨がぶちギレた。ぶちギレたいのはこっちなのに。
後ね、そんなこと言われても困る。あたしは瑠璃南とあんまり関わっても居ないって言うのに。
それに何に利用させるかも分からないのに、なんでコイツなんかに四王なんて言わなきゃならないの。