ちび太とゴリさん。
「よし、作戦を考えようぜ」
ちび太の前にあぐらをかいて、どかっと座った。
「作戦…??」
雨に打たれた子犬のような表情で私を見つめ返すアイツ。
「別にアンタを助けてやろうとか、そんな気持ちじゃないからな」
「うん」
「ただ、私もお前以外の男子とペアになる事はリスクも伴うし。第一面倒臭い」
そうだ。そうだ。
別にちび太が可愛そうとかじゃねぇ。
私がそう言えば、話の意味を理解したようで。
ちび太はコクンと頷いた。
「でな、作戦だけど…クジを先に引いておく」
これ以上ない提案。
きっとこれで全て丸く収まるはず。
「ゴ、ゴリさん…でも、先に引くってどうやってするの??」