イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇



「なんで…?
なんで、ジャスティンは、私の大好きな色を知ってるの…?」


ジャスティンはフッと鼻で笑った。


「ジャスティンの青い目が好きって言ってたじゃん。
それに、自分も青い瞳になりたくてカラコンをつけたりするって。
だから、ナッツは絶対ブルーが好きだって思った。
俺も、実は一番ブルーが好きだから、だから、俺の願望もあってその色のワンピースにした。
気に入ってくれた?」


木の実は、横で、何度も何度も頷いている。


「気に入ったけど、似合うかは分からないよ。
それに、こんな素敵な服を着て行くような所もないし…」


ちょうど信号待ちで車が止まったため、ジャスティンは思いっきり木の実の顔を覗きこんだ。


「それが、今から行くんだ。
そのお店にそのワンピースを着て行く。
今から、着替える場所を探すから、そのつもりでいてね」


木の実は、ワクワク感でまた心臓が高鳴り出した。
ジャスティンは、木の実の知らない世界をたくさん見せてくれる。

好奇心旺盛で、何でも経験しなくちゃ気が済まなくて、失敗してもいつも楽しかったって思える木の実にとって、ジャスティンの全てが宝箱だった。
世の中にいる大勢の男性の中で、きっと一握りのイケメンエリートに、私は恋をしてしまった。
私みたいな一般人が、こんな素敵な立派な人に本気で恋をしていいのか分からないけれど、でも、もうジャスティンは、私の心の扉を簡単に開けてしまったみたい…





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