秘書と野獣
初めてのあいつを怖がらせないように、少しでも痛みを感じずに済むように。
自分は女に対してこんなにも優しくなれる人間だったのかと驚くほどに、ありったけの愛情を込めてあいつの体をほぐしていく。
そうしてもうどれくらいの時間が経ったかもわからなくなってきた頃___
「お願いっ…欲しい……欲しいのぉっ…!」
快楽に耐えられなくなった華が泣き縋って俺を求めた。
心の底から欲せられているのだという事実に、得も言われぬ歓喜の渦が全身を包み込む。
あぁ、お前が愛おしくてたまらない。
早く一つになって、お前の全てを俺のものにしたい。
でも、その前に一つだけ___
「名前を呼べよ」
「……っえ…?」
「猛。俺の名前を呼べ」