無口な彼の愛し方
side充
side 充

俺は、麗香の笑顔に惚れたんだ。

この笑顔を自分にも向けて欲しい。

そう思ったから、必死に麗香の気を引いた。

そして、やっと麗香のことを手にしたんだ。

なのに麗香の優しさに、俺は甘え過ぎていたのかもしれない。

だから麗香のことを泣かせて、もう少しで麗香を手放すところだった。

ちゃんと言って。と望むなら、これからは何度でも言葉にしてやる。


「なぁ、麗香」

「うん?」

「あの頃からお前しか見えてねぇし、これからも俺にはお前しかいない」


頬を赤らめ、麗香は笑みを見せる。

そんな麗香が、愛おしくて堪らない。


「麗香、好きだ」


麗香は驚いたように瞳を丸くしたが、すぐ嬉しそうにまた笑った。

そして・・・


「あたしはもっと、充が好き」


俺には、麗香しかいらないと思った。






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