【完】僕達のレンアイ事情
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「丈、話ある」



昼休み、丈に声をかける。



「なんだよ改まって」



めんどくさそうに椅子から立ち上がる。


めんどくさそうにしながらもちゃんと来てくれるのが丈のいいところでもある。



「俺さ、やしなに告るつもりでいるんだ」



廊下に丈を連れてきてゆっくりと話す。



「は?」



丈の表情は予想通り。



「別にどうこうなろうとか思ってないよ」


「や、思われても困るけどさ」


「もう1度ちゃんと言わないと俺ちゃんと紗奈向き合えない」


「知るかよ」



丈がはぁっとため息をつく。



「ありがと」


「は?俺なんも言ってねぇんだけど」



突然のお礼に目を丸くする。



「丈の態度で認めてくれたの分かる」


「何なんだよお前…」



丈はなんだかんだ言って、どこのどいつよりも付き合いが長いと思う。

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