もし、願いが叶うなら
その後はいつものように1時限、2時限、3時限、4時限と授業を行い、ようやく昼休みへ


「おーやっぱ美波はいい嫁になるわ」


「みず、いきなりどしたの?(笑)」


「いやー。相変わらず料理得意だよなーと思ってさー。」


「大袈裟だよ(笑)」


「そー?私いつも美波にお弁当頼んでるけど、いつも美味しいよ?」


「ほんと?ありがとう!作りがいがあるよー!」


私はみずに抱きついた


「もー苦しいって!ほら!膝の上にあるお弁当落ちちゃう!」


「えへ!嬉しいんだもん!」


みずからこうやって素直に褒められるのは珍しい。

だから嬉しいんだ!


その後、みずといつもみたくお昼を食べてると

頭が痛んだ


────ズキンッ!


「……っ!」


「美波?どうかした?」


みずは私の異変に素早く気づいて心配してくれた


「だい、じょうぶ!」


────ズキンッズキンッズキンッ!


痛い……!痛いよ……!


私は持っていたお弁当を手から落としてしまい、そのまま座ってる椅子から落ちた。


お弁当は床に散らばり、私の視界もぼやけ始め、頭病みは増していった。

私は思わず


「痛い……!!頭が……!割れちゃう……!痛いよ……!頭が……痛い!!」



「美波!?美波!!大丈夫!?美波!?誰か!先生でも救急車でも呼んで!!はやく!!」



私はそのまま意識を手放した。

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