もし、願いが叶うなら
私が目を覚ました時はもう病院に居た。


「ん……ここ……病院……?」


「美波!?よかった~!死んじまうかと思った!」


「え……?ゆ……うちゃん……?」


なんで、ゆうちゃんがいるの……?

私、みずと一緒にいたはずなのに……


「私が「先生でも救急車でも呼んで!!はやく!!」って言ったら、一番先に裕介が「今両方呼んだ!!美波大丈夫か!」ってすごい汗で来たのよ。」


「ゆうちゃん……が……?」


「そ。んで、今病院ってこと。」


「そう……だったんだ……」



今はなにもどこも痛くない。



「今日はもう帰って大丈夫だよ。もうどこも痛くないし。なんかあってもここ病院だしさ!」



「本当に大丈夫なのか?」


ゆうちゃん。ありがとう。でもね。私なんだかこのあと大変なことになりそうな気がするの。だから、本当は行ってほしくないけど……このあとの状況も知られたくない
ごめんね。ゆうちゃん。


「大丈夫大丈夫!!みずがいてくれるもん!!ね!みず!」


「えぇ。私はいるわ。裕介は帰っていいわよ。さっきはありがとね。何かあったらすぐ連絡するから。」


みず!ナイス!


「わかった。美波。無理すんなよ。」


「うん!わかった!ありがとう」




この時、私の予感が当たることになるとは
まだ私たちは知らない。
< 6 / 19 >

この作品をシェア

pagetop