Ri.Night +
じゃあ、十夜は……
「迎えに来てくれるつもりだったんだ……」
そう小さく零して十夜を見上げれば、十夜の視線も私へと落ちてきて。
肯定の返事はないけれど、そっと頬を撫でてくれたから、それが返事だと思って「えへへ」と笑い返した。
なんとなく照れ臭くなって手で顔を隠せば、直ぐに手を退けられて。
「俺が行くまで待ってろよ」
拗ね顔でそんなことを言われた日にはもう悶絶するしかなかった。
可愛すぎてほんと顔直視出来ないんですけど!!
「……返事は」
「う、うん。十夜が来るまで待ってる」
返事を促されて素直に頷けば、今度はフッと小さな笑みが降って来て。
もう確実にあたしを萌え殺しにきてると思った。