Ri.Night +




「凛音ちゃぁぁぁん!久しぶりぃぃぃ!」

「雷さん、久しぶっ……!」




言い終わる前に力一杯抱き締められて、思いっきり変な声が洩れた。


来る度に抱擁されてるから慣れてると言えば慣れてるんだけど、この息苦しさだけはどうしても慣れない。




「雷だけずりぃぞ!りっちゃん、俺もぎゅぅぅぅぅぅぅぅヴッ……!」



彼方が近寄って来たのは気配で分かってたけど、最後の呻き声は一体なんなんだろう。





「……彼方?」

「お前は毎日会ってるし毎日ハグしてんだろ。うちに来た時ぐらい譲れよ」

「はぁぁぁぁぁ!?お前は知らねぇけどな!俺がりっちゃんをハグ出来るのなんて、五回に一回、いや、十回に一回、りっちゃんが油断してる時しかねぇんだぞ!!」




……そんな自慢げに言われても。


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