秘密
私は唇を離して、
「いつも、目 開けてるの?」
「あー・・・うん。」
「それが普通?」
「いや、違うと思うけど。 お前の顔を近くで見たいから。」
なるほど と思いおかしかった。
私がクスクス笑うと、彼は、
「何 笑ってんだよ!?」
と、少し怪訝な顔をしてそう言った。
「別に、そうなんだって納得しただけ。」
「お前さ、俺の事好きか?」
彼からの言葉に私は不思議な気持ちになった。
「? なんで? 私が好きでも無い人とキスすると思ってるの?」
「いや、でも、お前、俺のこと好きだなんて一回も言わないし・・・。」
そういえばそうだったかな?と思い当たった。
「そうだったね。 好きだよ。」
私が彼の目を見てそう言うと、彼に突然押し倒された。
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