永遠片想い〜偽り女子の恋物語〜
菅田がいない方が平和だと
思ったのは俺なのにどうしてだろう。



「そうなんじゃない?」



俺の目を見ないで答える菅田。


「何?計算のつもり?」


がたっ


「!」



冷たい声でそう言うと
菅田は椅子を引いてやっと
こちらを見た。



「そうやって俺の気を惹こうとしてんの?自分から冷たくして寂しいって思ってもらえるように。」



何言ってんだ。俺。
だけど、なぜか気がついたら
言ってた。


「そういうのってどうなわけ?」

「………」


今にも泣きそうな表情。
ぎゅっと下唇を噛み、涙を堪えている


「……によ………」


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