湖都子のポエム7

募る想いは……


会えば会うほど……
オレの中で彼女の存在は大きくなっていた

彼女の記憶の中にオレはいる?
彼女と話せるようになるたび
もっと仲良くなりたいって思っていた

募る想いはオレを欲張りにしていく
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早起きは苦手だった。だけど、彼女が来るようになってから、早起きできるようになっていた。朝、仕事に行く前に少しだけ話せることが癒やしの時間だった。今日も頑張ろうと思えた。

父親の会社に入ったけど、またまだ半人前ってわかってる。少しだけでも認めてもらえるように頑張っていた。だけど、母親のせいで取引をやめると言われた。なんで俺の邪魔するんだよ。母親と喧嘩になった……イライラしながら、仕事に行った。

取引先と和解し、ほっとした。

家に帰ると、彼女が仕事を辞めていた。そして、母親も家を出ていた。どうして……?

そして、初めて知った。彼女を辞めさせることに母親が反対していたこと……見合いの話を断っていたこと……

仕事がうまくいったら、彼女に気持ちを伝えようと思っていたのに、彼女を辞めさせたのはオレなんだ……オレはなんのために……取引を成功させたんだろう……
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