湖都子のポエム7
家族になろうよ

恋が綺麗を作る

どんなヤツよりかわいい

この先も……ずっと……愛する……

オレのことでいっぱいになれよ……

片想いしてた時は彼女のことだけ見てた
やっと付き合えるようになったのに……
なんだか思ったこともなかなか伝わらない

彼女のことを絶対に離したくないから
「家族になろうよ……」
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こんなに心臓が押しつぶされそうなくらい………胸の黒い感情はどうすればいいの?会うたびにかわいさが増してる……

俺の高校の時の友達に紹介した。自慢の彼女だけど、アイツと話してるだけでも、嫉妬する。でもこんなこと言えない。こんなことで嫉妬して……幻滅されたくない。

あの日から、美緒の様子がおかしい。どうしよう……何があったの?気になる……それに、あれからアイツは、サッカーの試合で不調で……もしかしたら、美緒と何かあったの?気になる……

それとなく……
「美緒ちゃんってさ……もてるよね……」
「え?何言ってんの?もてないよ……」
もてるよ……お前が気づいてないだけだよ……

片想いしてた時は、美緒ちゃんだけを見てた。付き合いはじめたら、気になることがたくさんある。付き合いはじめても、まだ俺の片想いみたいな……

「私はもう……あなただけのものだから……」
背中にギュッと抱きついてきた。振り向こうとしたら、「今、こっちみないで……」
赤い顔……一瞬で心を奪われてしまった。どうしよう……たったそれだけで、こんなに嬉しいなんて……すっごい嬉しい。はぁ……人の気も知らないで……ドキドキしすぎて、心臓が壊れるかと思った。

俺ばっかり取り乱されて……もっと俺にドキドキしろよ

「でも、私じゃ……あなたに釣り合わない……んじゃない?」
そんなわけない………なんでそんなこと言うんだよ……
でも、何か言っても伝わらない気がした。

「ちょっと来てくれる?」
母のところに連れて行った
「俺達、付き合ってるんだ……どう思う?」
「美緒ちゃん……本当に……?」
「はい……でも、私じゃ釣り合わないですよね……」
「そうね……」
「え……」
「こんな男でいいの?」
「こんな男って……釣り合わないのは、私の方……で……」
「何言ってるの?美緒ちゃんなら、もっといい男ができるわよ。美緒ちゃんは釣り合わないって、決めつけすぎよ。そんなこと言うバカな人の言葉なんか聞かなくていいのよ。」
「うん、俺もそう思う。母さんが気に入る人なんて、初めてだよ。」
「当たり前じゃない。こんないい子、そんなにいないわよ。美緒ちゃん、本当にこれでいいの?」
「はい……彼が好きです……」
「それなら、結婚しちゃえば……?そうすれば、私に娘ができるのね……」
母さんが冗談ぽく言った。

俺の耳元で、「美緒ちゃんもてるから、結婚しちゃえば?多分だけど、お兄ちゃんも美緒ちゃんのこと好きだったんだと思うわよ。美緒ちゃんにいいとこ見せようと、焦ってあんなことになったけど……」「え……」「美緒ちゃんは全然気付いてないけどね……」

勢いで……
「美緒、家族になろうよ……」

そして、美緒が最近ちょっと変だった理由がわかった。そんなことなら、もっと早く言ってくれたら、バカみたいな嫉妬しなかったのに……どんなことがあっても、守ってあげるよ……

夜、2人で婚姻届を出しにいった。








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