妄想列車は大暴走!!【短編】
「ごめん、ちょっと座っててもいいかな」

そう言って俺は、映画館のロビーに設置してあったスツールに腰掛けた。

「大丈夫?私、飲み物買ってくるからここで待っててね」


ため息を一つ吐き出すと、少し落ち着いて来たようだった。


今日はこのまま帰ろうかな。いくらまりあが俺の妄想癖を受け入れてくれているとしても、常にこんな感じじゃさすがに引かれてしまうだろ。


「お待たせ。コーラ飲めるよね?」

「ありがと。いくらだった?」

「落ち着いてからでいいよ」

「……悪い」


情けないと思ったら、もう妄想は発動されなかった。だけどこれはないだろ。

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